就活を進めていくと、春ごろから内定をもらう就活生が増えてきます。
企業からの内定をもらえることは就活生にとって非常に嬉しいことですよね。
第一希望の会社から内定をもらうことができれば、内定承諾をして就活も終われますが、タイミング的にもなかなか上手くいかないのが現実です。
今回は現役採用担当の筆者が内定保留(キープ)や保留期間、延長する際の連絡方法(電話やメール)について解説をしていきます。
内定保留を辞退する場合のメールの書き方や内定取り消しになるのかどうかなど細かい点についてもみていきます。
この記事を最後まで読めば、内定保留の注意点が分かり、内定承諾の期限を延ばしてもらえる可能性が上がります!
内定承諾は待ってもらえる?
結論、内定承諾は待ってもらえます。
企業も内定通知をしたらすぐに承諾してもらえるとは思っていません。
採用担当
学生の保留依頼に応じず、企業イメージを低下させたくないため、保留期間を与えているというのも理由としてあります。
内定受諾の保留期間は企業によってさまざまですが、少しも待ってくれない企業はないです。
逆に、待ってくれずにオワハラをするような企業には入社を決めない方がいいです。
内定保留期間はいつまで待ってもらえる?
内定承諾を待ってくれるとは言っていますが、具体的にどれくらい待ってくれるのかを紹介していきます。
内定保留可能期間は企業によって異なる
一般的な内定保留期間は、1週間~2週間です。
中には保留期間を刻む企業もあります。
まず、回答期限を1週間にして、1週間経過後に状況をうかがい、まだ迷っているとのことであれば、さらに1週間延ばす、というような流れです。
必ずしも回答期限を延ばしてもらえるとは限らないので、そこは注意してください。
採用担当
回答期限は長くても1カ月と思っておいた方が良いです。
1カ月待ってもらえる企業があったら、ホワイト企業と言っても良いかもしれません。
ただ、1カ月待ってもらえることが分かったからと言って、1カ月間だらだらと過ごしていてはいけません。
企業も保留の就活生全員に辞退された場合の次の選考についても考えなければなりません。
そのため、できたら早く決断してほしいと思っています。
内定承諾の可否を決めたらすぐに企業に連絡をしましょう。
内定保留期間は学生によって変わる?
正直に言うと、企業は学生によって内定保留期間を変えています。
具体的に内定保留期間を延ばしてもらえる可能性がある学生の特徴は、
- 企業がどうしても欲しい人材である
- 対応が丁寧で誠実さがみられる
- 入社意欲を感じられる
- 上から目線を感じさせない
就活生がコントロールできない部分もありますが、企業の採用担当も人間なので接し方は大切です。
2~4は自分で対策できることなので、必ずおさえておくようにしておきましょう。
内定保留のお願いの仕方が重要!おさえるべきポイント!
内定保留をお願いしたい時の注意点について紹介します。
①内定を保留することが決まった時点ですぐに連絡をする
よく、企業から連絡をしないと保留するかどうかの回答をしない学生がいます。
内定を保留するということは、企業に自分の都合で「内定承諾を待ってもらっている」という意識を忘れてはいけません。
企業も曖昧な回答は嫌います。
ダメならダメですぐ次の候補の人に内定通知をしたいという思いもあるので…
社会人のマナーとしても、決まった時点ですぐに連絡をしましょう。
②メールではなく必ず電話で連絡する
内定保留の連絡をする際は、電話で連絡するのが常識です。
学生からしたら、企業へ無理を言ってお願いをする立場です。
お願いをメール一本で済ませるのは非常識になります。
必ず電話で連絡をし、誠心誠意を込めて内定保留の相談をしましょう。
③正直に保留理由を伝える
よく内定保留の理由を曖昧にする学生がいますが、正直に伝えましょう。
企業もこのような理由だと分かっているので、そのまま思っていることを伝えましょう。
④保留希望期間を提示する
内定保留を依頼する時には、必ずいつまで待ってほしいのかを伝えましょう。
※かならずしも提示した期間、延ばしてもらえるとは限りません
例:第一志望の結果が1週間後に出るので、1週間待ってもらうことはできますでしょうか?
保留期間を提示してもらった方が企業もありがたいです。
逆に保留期間がないのであれば、企業から1週間以内にと言われることが多いと思います。
⑤入社意欲を伝える
すでに内定保留の依頼をしていることから、志望度は一番ではないと思われてしまっています。
他の人と差をつけるためには、しっかりと入社意欲を伝える必要があります。
⑥丁寧な謝罪をする
内定をもらっているのにもかかわらず、すぐに受諾をしないのは、失礼な行為にあたります。
そのうえ、企業に内定受諾を待ってもらうというわがままを言っているため、丁寧に謝罪をするのがマナーです。
相手が不快な気持ちにならないよう、最後まで丁寧に対応しましょう。
⑦内定承諾の決断後はすぐに連絡する
内定受諾の決断ができたらすぐに企業に連絡をしましょう。
これも、受諾を決断していても連絡がない学生が多く、企業は困っています。
せめて受諾を決めたことくらいは真っ先に連絡をすべきだと思うのですが、これができない学生が多いです…
待ってもらったならより丁寧にすぐに連絡をしなければ非常識だということを忘れないでください。
内定保留のお願いテンプレート
内定保留をお願いするときは電話で丁寧にお願いしましょう。
お世話になっております。
○○大学の○○と申します。
今お時間よろしいでしょうか。
この度は内定のご連絡をいただきありがとうございます。
内定受諾につきまして、1点ご相談がございます。
現在、他にも選考が進んでいる企業がございまして、選考結果が○日に分かるため、○日までご回答期限を延ばしていただくことはできますでしょうか。
身勝手なお願いでご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、ご検討いただけると幸いです。
このように伝えたいことを簡潔にわかりやすくまとめてから連絡をしましょう。
内定保留による内定取り消しの可能性はある?
企業から内定取り消しにされることはよっぽどのことがない限りありません。
よっぽどの理由とは、下記のような理由です。
- 大学を卒業できなくなった
- 怪我で就業が困難になった
- その企業が倒産してしまった
しかし、企業が内定保留期間をしっかりと決めている場合は、それまでに内定承諾できなければ、諦めるしかありません。
本来であれば、企業は内定通知をした時にその場で内定の承諾をしてもらいたいものです。
しかし、すぐに承諾をしてもらえず、保留期間を与えているのは、就活生の「他社との選考の兼ね合いがあり、すぐに決められない」という気持ちをくみ取っての行動です。
いつまでも内定保留のまま待っていてもらえるという考えは今のうちに捨てましょう。
まとめ
内定保留期間はいつまで待ってくれるか、連絡手段は電話かメールどちらかなどについて紹介しました。
就活や内定を人生を大きく左右する大事な決断だという方も多いですが、もし合わなければ転職できる時代でもあるので、あまり追い詰めすぎずに頑張りましょう。